2011年11月9日水曜日

グローバル化とTPP

blog初投稿です。
初回なので簡単に開設の経緯をお話しますと・・・
今までmixiの日記で日々思いついたことを書いていたのですが(特に経済・社会問題について)、量が結構増えてしまい、せっかくなのでそういった問題に関してはblogでまとめていこうってことです^^

さて今日のお題は「グローバル化とTPP」についてです。

最近、就活の一環で学内セミナーに参加しています。
いろんな企業の方が学校に来て下さり、事業内容に関してお話をして下さるのですが、たくさんの企業の方が「わが社はグローバル企業です。」といった内容のお話をされます。
「グローバル企業を目指します。」ならまだしも、「グローバル企業です。」と言われると、ツッコミたくなるのは僕だけでしょうか?
「いやいや、インターナショナル企業でしょ。」と。

つまり、グローバルとインターナショナルの違いなのです。
両者の違いについて考えたことがある方がどれほどいらっしゃるでしょうか?
高度経済成長期からバブル期あたりまでは、グローバルなんて言葉よりもインターナショナルの方が圧倒的に普及していたのではないでしょうか?
僕は生まれていないので分からないですが。

ここで両者の違いのついてお話すると、インターナショナルというのは、どこかに中心があって、その周りにブランチが広がっているイメージです。
例えば、東京に司令塔となる本社があって、世界各国に支店がある感じです。
それに対しグローバルってのは、世界中にあるそれぞれの事業所がゲームメーカー的存在であることだと思います。
つまり、支店間に上下関係がなく、すべてが同等にプレーしてる状態です。

現状の日本企業の多くは明らかにインターナショナルです。

確かに”世界レベルでの最適”を目指して、生産のグローバル展開が進んでいますが、モノの流れがグローバルになろうとも、ソフトの面ではまだまだ東京から世界に向けて放射線上に伸びる線が見えます。

グローバル化や自由化には当然ながらメリットとデメリットがあります。
ここではその詳細には触れませんが、グローバルとインターナショナルの違いをもう一度考える必要があることを主張するのが目的です。


第二の論点としてTPP問題を挙げました。
本当はTPPだけで1つの投稿にしたかったのですが、ASEAN首脳会議が3日後に迫った今、決断が下される前にTPPについて考えるキッカケを作る必要があると感じたので、少しだけお話します。

TPPの賛否については正直まだ自分なりの結論を出せていません。
しかし、「TPPに参加すると農業が衰退する」というTPP反対派の主張には賛成できません。

日本の農業にはまだまだ改善の余地が残されています。
兼業農家として感じています。

そういったことは棚にあげ、TPPという外部環境に衰退の要因を転嫁していることに納得がいかないのです。
ダーウィンが語ったように、「生き残るのは環境の変化に対応できる種」です。
環境の変化に文句を言っているようでは、破滅へのカウントダウンも始まったも同然。
ルールが変わるのなら、新しいルールの中で勝つ方法を考えなければなりません。

TPPについては後日改めて投稿しようと思いますが、今回の投稿がTPPを考えるキッカケになれば幸いです。

2 件のコメント:

  1. 興味深く拝見しました。

    TPPの問題として、参加した場合に、日本の医療費が高くなることを指摘したいです。
    簡単に言えば、アメリカみたいに。
    金持ちは医療を受けられるけど、貧しい人たちは満足な医療を受けられない。それは大問題だと個人的には思うわけです。

    また、兼農業科家として感じている改善点を教えて欲しいです。
    農業品、特に米には相当な関税がかけられていますね。
    それが撤廃されるともちろん日本の米や農作物は売れなくなります。震災の被害の影響を受けている東北産のものは全く売れなくなると僕は思います。
    反対に、日本が主に輸出している車などにかけられている関税はわずか10%以下(対アメリカ)。関税を撤廃してもそれほど日本に恩恵があるとは思えません。
    悪いルールならその中で生きる前に、それを防ぐ努力が大切だと思います。
    うーん、難しい問題ですよね。

    またご意見お聞かせください。

    駄文失礼しました。

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  2. コメントありがとうございます。昨日、参加表明が出されましたね。詳細についてはまだ把握していないので、何とも言えませんが・・・
    確かに医療問題についても議論されていますね。反対派の方の一般的な主張を簡単にまとめると、アメリカ的な保健診療と自由診療を組み合わせた混合診療により、格差の拡大と医療サービスの悪化、さらには国民皆保険の崩壊に繋がる、というものですよね?
    つまりTPPの恩恵を享受できる人と被害を被る人が発生し、被害を被る人の方が多いのではないか、ということだと思います。政府が出した試算は正直、信用に足らないものだと個人的には思っていますが、TPP参加を機にセーフティーネットの仕組みを充実させる必要があることは確かだと思います。
    次に農家の改善点ですが、農業用機械(トラクターやコンバイン)ってご存知かもしれませんが、1台何百万とします。中小規模農家がそれを購入するのは負担が大きいですし、1年に数回しか使わないものです。ですから、農家間で共有し合う仕組みやリースというのを、農協やメーカーが中心となって進めていくべきです。それだけで、かなりのコストダウンになるはずです。また、農家⇔農家や農家⇔メーカーの交流が増えることの効果もあるはずです。また、農業の大きな問題として高齢化が挙げられます。一方では、農業体験をしたい子供や農園を営みたい大人が都市部にいることも確かです。そういった需要と供給のマッチングを農協や行政がやっていく必要があります。兼業農家が生産している程度の規模のお米はTPPの影響をほとんど受けないと考えています。
     日本の輸出産業に関して言えば、不況の原因は関税ではなく為替レートです。ですから、TPP参加のメリットはそれほどないとおっしゃるのも理解できます。ただ、長期的に見て、インターナショナル化ではなく真のグローバル化が進めば、その恩恵を受ける日がくるはずだと思います。
     結果論になってしまい申し訳ありませんが、参加表明が出された以上、それを願うしかありません。
     もし宜しければ、今後ともご意見・ご感想・ご指摘などなどよろしくお願いします。

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